年末年始はどっちの実家に帰省する?世間一般の実態と決め方の指針

毎年冬が近づくと、「年末年始はどっちの実家を優先して帰省するべきか…」と頭を抱えてしまう方も多いのではないでしょうか。
夫婦間でどちらの実家へ行く割合が多いのか気になったり、毎年交互に帰省するルールを設けるべきか迷ったり、はたまた「今年はもうどちらの実家にも帰らない選択肢はアリかな?」と考えたりと、お正月の過ごし方に関する悩みは本当に尽きないですよね。
私自身も、お互いの両親の顔を思い浮かべながらスケジュール調整に四苦八苦した経験があるので、そのもどかしい気持ちは痛いほどよくわかります。
この記事では、それぞれの家庭が抱える帰省のリアルな事情や、角を立てずに平和に年末年始を過ごすためのアイデアを、私なりの視点で深掘りしてまとめてみました。
同じように悩んでいる方のヒントになれば嬉しいです。
- 世間一般の帰省先の割合や滞在時間の実態
- 帰省ブルーと呼ばれる義実家ストレスの要因
- 夫婦間で揉めないためのスケジューリングと調整案
- 上手な断り方の例文と手土産やお年玉の費用相場
年末年始にどっちの実家へ帰省するべきか悩む方へ
いざ年末年始の予定を立てようとすると、自分の親が孫に会いたがっている顔も浮かぶし、パートナーの親への義理も果たさなきゃいけないしで、夫婦ともに板挟みになりがちですよね。
どう決めてもどちらかが少し我慢することになるため、本当にデリケートな問題だと思います。
ここでは、現代のご家庭がどっちの実家を選んでいるのか、またそこに隠されたリアルな心理状態について、詳しく見ていきたいなと思います。
妻の実家を優先する世帯が多い理由
ママの心のゆとりが家族の平和に直結
夫婦で年末年始の帰省先を話し合うとき、実は妻側の実家を優先するご家庭がかなり多いみたいですね。
色々なデータを見ても、妻の実家へ行く世帯が全体の約半数にのぼる一方で、夫の実家への帰省は4割弱にとどまっている傾向があるようです。
これには各家庭の事情があると思いますが、一番の理由はやはり「気兼ねなくリラックスできるか」という点に尽きるのかなと思います。
とくに小さなお子さんがいる場合、家事やお世話を遠慮なく手伝ってもらいやすかったり、ママ自身が精神的に休まる環境を求めたりするのはごく自然なことですよね。
最近は夫側も「妻が笑顔で機嫌よく過ごせるなら、まずはそちらを優先しよう」と考える傾向が強くなっているのかもしれません。
ちょっとした補足
最近は両親のほうも「無理して混んでいる時期に来なくてもいいよ」「気を遣うからお互いラクしよう」と気遣ってくれるケースが増えており、義理の実家との関係性が昔よりも柔軟になってきているご家庭も多いみたいです。
実家と義実家で異なる滞在時間と宿泊率
「1泊が限界」というリアルな本音
帰省先が自分の実家か、それとも義実家かによって、滞在時間や宿泊するかどうかに大きな差が出るのをご存知ですか?
自分の実家なら「何泊でもゆっくりしたい!」と思えても、義実家だと「できれば日帰りで…」というのが本音の方も多いですよね。
| 帰省先 | 日帰りの割合 | 宿泊の割合 |
|---|---|---|
| 自分の実家 | 約54% | 約46% |
| 義理の実家 | 約78% | 約22% |
この表からも分かるように、義実家へ行く場合は8割近くが「日帰り」を選択しています。
やっぱり、どれだけ優しい義両親であっても、生活リズムの違いや無意識の気遣いから「1泊までが限界」と感じる方が過半数を超えているようです。
日帰りでサッとご挨拶を済ませておいしいご飯をいただき、サクッと帰るのが、お互いにとって一番負担が少なく、良好な関係を保てる形なのかもしれませんね。
義実家への帰省が憂鬱になる帰省ブルー
「お客様」でも「家族」でもない微妙な立ち位置
年末年始が近づくにつれて気分が落ち込んでしまう、いわゆる「帰省ブルー」に悩む方は本当に多いです。
義実家へ行くのを「楽しみ」と感じる方がいる一方で、およそ3人に1人は「気が重いなぁ」とため息をついているのが現実です。
とくに女性側に多いお悩みですが、男性側も「妻と親の間で気まずい」と密かに悩んでいるケースは少なくありません。
帰省ブルーの主な原因
・手土産やお年玉などの事前準備の精神的・金銭的負担
・義両親との会話や、親戚同士の地元トークにおける疎外感(アウェー感)
・台所仕事など家事の手伝いにおいて、気を張り続けなければならない環境
ただ座っているわけにもいかず、かといって勝手にキッチンに入るのも躊躇してしまうあの絶妙な時間は、心身ともにどっと疲れてしまいますよね。
「何か手伝いますか?」と聞いても「座ってていいのよ」と言われ、本当に座っていると親戚から冷たい目で見られる…といった板挟み状態は、想像するだけで胃が痛くなりそうです。
育児方針のギャップやジェンダー役割の不満
アップデートされない「昭和のお正月」
帰省中に特にストレスを感じやすいのが、世代間の価値観のズレです。
たとえば、義母から昔ながらの育児観(抱っこ紐の使い方や離乳食の進め方、薄着のさせ方など)を押し付けられてモヤモヤした経験はありませんか?
アレルギーを気にして食事制限をしているのに、こっそり甘いお菓子を与えられそうになってヒヤッとしたという話もよく耳にしますよね。
さらに、親戚が集まる酒席で「女性がお酌をして当然」「後片付けは嫁の仕事」といった昭和的なジェンダーの役割を強要されることも、大きな不満の種になります。
社会全体では男女共同参画への理解が少しずつ進んでいますが(出典:内閣府『男女共同参画白書』)、伝統的なお正月の場では、まだまだ昔ながらの価値観が根強く残っていることも多いです。
時代は変わっているのに、お正月だけタイムスリップしたような空間に取り残されるのは、本当にしんどいですよね。
夫の当事者意識の欠如が招く夫婦の危機
アウェーの地で孤立するパートナーの絶望感
義実家での滞在中、頼みの綱であるはずの夫が全くサポートしてくれない場合、夫婦関係に深刻な亀裂が入ることもあります。
これは夫に限らず、妻の実家に行った際の妻の振る舞いにも同じことが言えますね。
パートナーが慣れない環境で子どもを抱えて孤軍奮闘しているのに、もう一方は地元の友人との飲み会に出かけてしまったり、実家のソファーでゴロゴロして動かなかったり。
さらに悪いことに、親の肩を持ってパートナーを非難するような発言があれば、最悪の場合、帰省後に離婚問題に発展することすらあるそうです。
「帰省中は、自分の実家であってもパートナーをどれだけ最優先でフォローできるか」が、平和なお正月を乗り切るための最大の鍵だと言えそうです。
どちらの実家にも帰省しない自宅派の急増
連休こそ「家族だけの安らぎ」を優先
色々なストレスや負担を考えた結果、最近では「どちらの実家にも帰省しない(自宅派)」を選ぶご家庭が急激に増えています。
データによると、なんと全体の約4割近くが自宅で過ごすことを選択しているんです。
共働きで毎日忙しく過ごしている現代のご家庭にとって、年末年始の連休は「唯一ゆっくり休める貴重な時間」ですよね。
無理をして大移動し、気疲れで心身をすり減らすくらいなら、家族だけで温かいお鍋でも囲んでのんびりテレビを見ながら過ごしたい。
そう考える方が増えるのは、今の時代とても自然な流れなのかなと思います。
「今年は自宅でのんびりします」と早めに宣言してしまうのも、ひとつの立派な選択肢ですね。
年末年始はどっちの実家に行くか円滑に決める方法
とはいえ、「親がどうしても孫に会いたがっている」「長男だから顔を出さないとうるさい」といった事情も少なからずありますよね。
感情論だけで話し合うと「私の実家ばかり」「俺の実家には行かないのか」と喧嘩になりがちです。
ここでは、夫婦間で不公平感を生まず、お互いが納得して年末年始のスケジュールを決めるための具体的なプランや、少し変わった新しい帰省のスタイルをご紹介します。
均等分散や交互ローテーションの調整プラン
公平性を保つためのルール化
両方の実家がそこまで遠くない場合によく使われるのが、日数を分ける「ハシゴ型」です。
大晦日から元旦の午前は夫の実家、元旦の午後から3日までは妻の実家、といった具合にバランスを取る方法ですね。
移動の手間はかかりますが、平等感は一番高いです。
もし実家が遠く離れている場合は、「今年は夫の実家、来年は妻の実家」というように1年ごとのローテーション制にするのもおすすめです。
または「お正月は夫の実家へ行くから、お盆やゴールデンウィークは私の実家に帰るね」と、長期休暇ごとに完全に分割してしまうと、ルールが明確になって毎年の「今年はどっちにする?」という話し合いの負担がぐっと減ると思います。
混雑やトラブルを回避する時期ずらし帰省
ピークを避けてストレスフリーに
年末年始の大移動は、新幹線の凄まじい混雑や高速道路の大渋滞、地域によっては大雪のトラブルなど、移動するだけでどっと疲れてしまいます。
そこで思い切っておすすめしたいのが、「帰省の時期をあえてずらす」という選択です。
お正月は自宅でのんびり過ごし、1月中旬の連休や、気候が良くなった春休みに改めて顔を見せに行く。
これなら移動のストレスもありませんし、繁忙期を避けることで交通費や宿泊費といったコストを大きく抑えられるメリットもあります。
ご両親にも「混雑や感染症を避けて、ゆっくり長く会える時期に行きたい」と伝えれば、納得してもらいやすいですよ。
離婚や別居世帯におけるイベント分割のコツ
事務的な連絡ツールを活用して心の負担を減らす
ご両親が離婚・別居されている場合、「どちらの家で過ごすか」を決めるのは精神的に少し気を使いますよね。
お互いの親が「お正月は会いたい」と望んでいる場合は、感情的にならずにイベントや日程を機械的に分割するのがコツです。
たとえば「初詣は父親と行って、その後の夕食は母親と一緒に食べる」というようにスケジュールをきっちり分けることで、どちらか一方に偏るのを防げます。
また、親同士の仲が良くない場合、直接電話でやり取りするのが負担になることもありますよね。
そんなときは、LINEなどのメッセージツールを使って事務的に日程を確定させると、自分のストレスを最小限に抑えられるかなと思います。
メリットとデメリットから選ぶセパレート帰省
お互いの親孝行を最優先する新しいカタチ
最近じわじわと注目を集めているのが、夫婦が別々に行動する「セパレート帰省」です。
夫は夫の実家へ、妻は妻の実家へ、それぞれ単身(あるいは子どもを連れて)で帰省する新しいスタイルです。
セパレート帰省のポイント
【メリット】
・義理の親への気遣いから完全に解放される。
・自分のペースで心置きなく親孝行ができる。
【デメリット】
・交通費が夫婦それぞれで2倍かかる恐れがある。
・親世代に「夫婦仲が悪いのでは?」と余計な心配をされる可能性がある。
このスタイルを取り入れる場合は、「育児の分担が一方に偏らないか」「親にはどう説明するか」を夫婦でしっかりすり合わせておくことが大切ですね。
「お互いゆっくりリフレッシュするための前向きな別行動」であることを親にもうまく伝えられれば、かなり快適な選択肢になるはずです。
義実家への宿泊を避けるホテル帰省や逆帰省
「寝る場所」を確保するだけで劇的に変わる
「義実家には行くけれど、宿泊はどうしても避けたい!でも日帰りは距離的に無理!」という方にぴったりなのが、実家の近くのホテルに泊まる「ホテル帰省」です。
夜になればホテルの個室で夫婦水入らずでリラックスできるので、気遣いのストレスは激減します。
ただし、角を立てないために「必ずパートナー(実子)側の親には、夫(または妻)の口から『気を使わせたくないからホテルを取ったよ』と伝えてもらう」ことが鉄則です。
パートナーから言わせると角が立つので注意ですね。
また、高齢になった親を自分たちの住む都会へ招待する「逆帰省」も増えています。
親にとっては旅行気分を味わえますし、もてなす側の負担も、自分のテリトリーである自宅ならコントロールしやすいのが魅力ですね。
理由別の断り方テンプレートと手土産お年玉相場
どうしても帰省を見送りたい場合は、感情的に「行きたくない」と断るのではなく、誰もが納得する大義名分を用意しましょう。
「体調不良」や「仕事のシフト」「子どもの受験や習い事」などを理由にするのが一番穏便です。
断る際の連絡テンプレート例
「お父さん、お母さん、こんにちは。今年の年末年始ですが、どうしても外せない用事(※仕事や子どもの行事など)が重なってしまい、そちらにお伺いすることが難しくなってしまいました。楽しみにしていたのに申し訳ありません。〇月頃には落ち着くので、改めて遊びに行かせてくださいね。またお正月の頃にでも、ビデオ通話でご挨拶させていただければ嬉しいです。」
このように、代替案(いつなら行けるか)とフォロー(ビデオ通話など)を入れることで関係性の悪化を綺麗に防ぐことができます。
手土産やお年玉などの費用相場について
帰省につきものなのが出費の悩みですよね。
以下はあくまで一般的な目安の金額となります。
事前に準備しておくと安心ですね。
- 義実家への手土産:2,000円〜3,000円程度(宿泊を伴う時は少し高めの5,000円前後)
- 定年後の両親へのお年賀(現金):1万円〜3万円程度
- お年玉:未就学児は1,000円〜2,000円未満、小学生は3,000円程度、高校生以上は5,000円以上がボリュームゾーン
【注意事項】
ここでご紹介した費用相場はあくまで一般的な目安です。
ご家庭の事情や親族間のルールによって大きく異なります。
また、体調不良などを理由にする場合や、移動に伴う健康・安全に関する判断については、読者様ご自身の状況に合わせて慎重にご検討ください。
親戚間で支給バランスが崩れるとトラブルになりやすいので、事前にお年玉のルール(小学生は一律〇千円など)を兄弟間で決めておくのが一番の自衛策かなと思います。
年末年始にどっちの実家へ行くかのまとめ
ここまで、年末年始にどっちの実家へ帰省するかという問題について、現代のデータや夫婦間の調整術、ストレスを回避するさまざまな帰省スタイルを見てきました。
「絶対に行かなければならない」「必ず宿泊しなければならない」という固定概念を少しだけ手放して、ローテーションや時期ずらし、セパレート帰省やホテル宿泊など、いまの自分たちのご家庭に一番合った無理のない選択をしていくことが大切ですね。
お正月は本来、新しい年を祝って、一年間頑張った心と体を休めて英気を養うための時間です。
どちらの実家に行くにしても、行かないにしても、夫婦でしっかり本音でコミュニケーションを取りながら、自分たちが一番笑顔で過ごせる年末年始のカタチを見つけてみてくださいね。